妻の一言で、目が覚めました

「私も仕事しているのに、家事分担が専業主婦をしてたときと変わらんのは、おかしくない?」
妻からこう言われたとき、私は、はっと我にかえりました。
たしかに最近、機嫌が悪いなとは感じていました。
でも私はそれを、勝手に「仕事の疲れだろう」と思い込んでいたのです。
私は現役の小学校教員で、妻も同じようにフルタイムで働いています。
今日は、共働きの家事分担でうまくいかなかった時期と、そこから何を変えたのかをお話しします。
同じように悩んでいる方——特に夫の立場の方に、届けばと思います。
なぜ、こうなってしまったのか
まず、わが家の経緯をお話しします。
妻は、私との結婚を機に仕事を辞めて、遠方の私の勤務地まで来てくれました。
それから専業主婦として、子育てと家事を担ってくれていました。
私も独身のころから家事は好きなほうでした。
でも——妻がやってくれることで、どんどん任せきりになっていったのです。
その後、二人目が生まれることになり、育児の負担を考えて私の実家に戻り、同居することになりました。
妻は家族の食事を作るなど、本当によくがんばってくれていました。
そして同居から数年後、妻が「仕事をしたい」と言い、フルタイムで働き始めました。
ここで、私は間違えました。
妻の生活はガラリと変わったのに、私はそれまでと同じように家事を任せていたのです。
冒頭の言葉を言われたのは、そんなときでした。
「それなら手伝わなくていい」

反省した私は、積極的に家事をするようになりました。
でも、うまくいきませんでした。
妻からこう言われたのです。
「それなら手伝わなくていい」
理由は、今ならはっきり分かります。
私が「やってあげている感」を出していたからです。
そもそも家事とは、本来、独身なら自分ですべきことも含まれています。
それを夫婦になったから「手伝ってあげている」という態度でやられたら、気分が悪くなるのは当たり前ですよね。
ここから私は、夫婦関係についての本や情報を読むようになりました。
そこで知ったことが、私を変えました。
変わったこと①:「2倍やっている」と感じるくらいでちょうどいい

一番衝撃だったのが、この考え方です。
自分が相手より2倍家事をしていると感じているくらいで、ちょうどいい
どういうことか。
自分が「妻の2倍やっている」と思っているとき、相手はようやく「同じくらいやってくれている」と感じているということです。
これを逆から言うと、こうなります。
「自分は妻と同じくらい家事をしている」と思っているあなたは——
相手からすれば「私の半分しかやってくれない夫」に見えている。
これを知ってから、私は2倍やるつもりで家事をするようになりました。
すると、徐々に妻の溜飲が下がっていくのを感じました。
人は誰でも、自分がやったことは覚えていて、相手がやったことには気づきにくいものです。だからこの「2倍」という感覚は、ちょうどいい補正なのだと思います。
変わったこと②:時短家電で、家事そのものを減らす

もうひとつが、そもそもの家事の量を減らすというアプローチです。
家事をどっちがやるかでもめる前に、お金で解決できることはお金で解決する。
わが家が導入したのは、この4つです。
ロボット掃除機
掃除機をかける回数が激減しました。
食洗機
洗えるものは入れるだけ。手洗いが大きく減りました。
ドラム型洗濯機
乾燥できるものは乾燥。手で干す洗濯物の量が減りました。
浴室乾燥
カビがほとんど生えなくなり、お風呂掃除も減りました。
これらの家電は、たしかに高価です。
でも——家事の量が減って、お互いに余裕が生まれるだけで、相手に寛容になれます。
夫婦げんかの多くは、疲れているときに起きます。
その「疲れ」の総量を減らせるなら、十分に価値のある出費だと私は考えています。
変わったこと③:「80点でOK」という考え方

ただし、注意点があります。
時短家電を使っても、100%のクオリティにはなりません。
ロボット掃除機は、部屋の隅のゴミは取れません。
ここで大事になるのが、この考え方です。
家事は「80点でOK!」
せっかく家電に任せたのに、「ここができていない」と目くじらを立てる。
それではイライラが募り、パートナーにも嫌な思いをさせてしまいます。
そしてこれは、妻に対しても同じです。
やってくれること自体が、ありがたいこと。
この「80点でOK」という考え方は、夫婦関係だけでなく、他の人間関係にも使えます。
相手に多くを求めるから、けんかやトラブルになるのだと思います。
いま思う「もっと早くやればよかったこと」
最後に、後悔していることをひとつ。
結婚当初から、家事の得意・不得意をしっかり話し合っておけばよかった。
今でこそ、阿吽の呼吸で「妻が食事、私が掃除」と自然に分担できています。
お互いの得意・不得意が分かってきたからです。
でも——それが分かるまでに、余計なけんかも、お互いに嫌な思いもしました。
最初に話し合っていれば、避けられたはずです。
だからこそ、この記事を読んでいるあなたには、この教訓を届けたいと思います。
まとめ:分担表より、大事なこと
家事分担がうまくいかないのは、どちらかが悪いからではないのだと思います。
見えていないだけです。
相手がやっていることも、相手の負担の変化も。
もし今、パートナーの機嫌が悪いと感じているなら——
それは疲れのせいではないかもしれません。
一度、聞いてみてください。私はそれで、目が覚めました。


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