学資保険に入らない、という選択。5年で解約した私が実践している教育資金の貯め方

暮らし・家族のお金

子どもが生まれたら、学資保険に入りませんか?
みなさんも入っていますよ!

そうですよね。子どもに苦労させたくないし…。

子どもが生まれると、必ずと言っていいほどすすめられる学資保険。

私も20代半ばで結婚してすぐに子どもを授かり、迷わず加入しました。

でも、5年でやめました。

今は教員16年目、年子の子ども2人の大学資金を、まったく別の方法で準備しています。

今回は、私が学資保険をやめた理由と、その代わりにやっていることをお伝えします。

今回の記事でわかること
  • 学資保険を5年でやめた、私の実体験と3つの理由
  • 大学資金を「現金+投資」で用意する具体的な方法

私も、何も疑わずに学資保険に入っていた

まず、当時の私の話をさせてください。

20代半ばで結婚し、すぐに子どもを授かりました。

「子どものためにお金を貯めなければ」

そう考えたとき、選択肢は学資保険しかありませんでした。

当時の私にとって、投資=ギャンブルという認識だったからです。

投資で教育資金を用意するなんて、頭にもありませんでした。

それに、自分の両親も学資保険に入っていました。

だから私も、何の疑いもなく学資保険で教育資金を貯め始めたのです。

5年で気づいた「これ、預金とほとんど変わらない」

ところが、続けていくうちに違和感が出てきました。

「思ったように増えないな」

そして加入から5年経ったとき、はっきり気づいたのです。

インフレに負けていて、これでは預金とほとんど変わらない。

そこから、お金の勉強を始めました。

調べれば調べるほど、学資保険の構造が見えてきました。

学資保険からジュニアNISAへ、全額移した

当時はちょうど、ジュニアNISAという制度がありました。

私は思い切って、学資保険に入れていた資金を全額そちらに移しました。

結果は、はっきりしていました。

学資保険の返戻率(株式でいう利回り)は、良くても105〜110%程度。

市況が良かったこともありますが、ジュニアNISAではいとも簡単にその数字を超えていきました。

しかも、増えた分は非課税です。

あのとき勉強して動いてよかった、と今でも思っています。

学資保険をおすすめしない3つの理由

実体験を踏まえて、理由を整理します。

理由①:返戻率が低く、増えない

学資保険の返戻率は、高いものでも110%程度です。

18年預けて、増えるのは1割ほど。

長い時間を預けるわりに、リターンはとても小さいのが現実です。

理由②:インフレに負ける

これがいちばん大きな問題です。

18年後に受け取る100万円は、今の100万円と同じ価値ではありません。

物価が上がれば、その分だけお金の価値は目減りします。

特に近年はインフレの影響が強く、あの返戻率では大学費用を用意するのは困難だと感じています。

しかも、教育費はインフレのあおりを特に受けやすい分野です。

学費は年々上がっています。増えないお金で備えるのは、心もとないのです。

データで見る「学費は上がり続けている」

これは私の感覚ではなく、公的なデータではっきり示されています。

私立大学の初年度納付金の推移

(入学料+授業料+施設設備費などの合計・平均)

約28万円
1975年
約98万円
1995年
約130万円
2005年
約151万円
2025年

出典:文部科学省「私立大学等の学生納付金等調査」等をもとに作成

私立大学の初年度納付金は、1975年の約28万円から、2025年には平均150万円超にまで上がっています。

国立大学の授業料も、この間に約15倍に上昇しました(文部科学省データ)。

さらに直近の2025年度でも、私立大学の約22%(844学科)が学費を値上げしています。

物価高で、原材料費や光熱費が上がると、それは学費にも跳ね返ってくるのです。

返戻率110%の学資保険で、これだけ上がり続ける学費に備えるのは、

やはり心もとない——私はそう考えています。

理由③:途中でやめると元本割れする

学資保険は、途中解約すると元本割れします。

ライフプランが変わっても、簡単には動かせないお金になってしまうのです。

「保障」が心配なら、掛け捨ての生命保険で足りる

ここで、学資保険のメリットについても触れておきます。

たしかに学資保険には、契約者(親)に万一のことがあった場合、

以後の保険料が免除されるという仕組みがあります。

これは、保険ならではの大きなメリットです。

でも——そのリスクに備えたいなら、方法は他にもあります。

掛け捨ての生命保険を厚めにしておけばいいのです。

掛け捨てなら、少ない保険料で大きな保障を用意できます。

「保障」と「教育資金づくり」を、無理にひとつの商品でまとめる必要はありません。

いちばん大事なこと:保険は保険、投資は投資

この記事で、いちばん伝えたいことがあります。

みなさんが学資保険に入る目的は、おそらくこうではないでしょうか。

「10〜15年後の教育費を、少しでも増やしておきたい」

もしそうなら——それは「投資」の話です。

お金を増やしたいのに、増えにくい保険という手段を選んでいる。

かつての私も、それを理解しないまま学資保険に入っていました。

保険は保険、投資は投資。

それぞれの性質をきちんと理解したうえで使い分けることが、何より大事だと思っています。

それを理解していないと、保険と投資を混ぜた商品(学資保険など)を買ってしまい、

どっちつかずの結果を生んでしまいます。

  • 保険——万一の際に、大きな金額が必要となるもの
    (掛け捨てで十分なことが多い)
  • 投資——すぐには必要ないが、10〜15年以上に必要なお金
    (大学資金・老後資金など)

わが家の大学資金は「現金+投資」で用意している

では、私は今どうしているのか。

わが家は年子なので、大学費用が立て続けに必要になります。

私立に進学して下宿しても賄えるように、と考えて算出した金額は——

1人1,100万円、2人で2,200万円。

これを、半分は現金で積み立て、半分は投資で用意する計画にしています。

なぜ半分ずつなのか。その考え方は、こちらの記事で詳しく書いています。

👉 貯金と投資の割合はどう決める?教員16年目が大学資金2200万円で実践した考え方

※上の記事では、進路を選ぶだけで学費の目安がわかる「学費シミュレーター」も無料で配布しています。

ただし、学資保険が向いている人もいる

誤解のないようにお伝えします。

学資保険が向いている人も、たしかにいます。

  • 自分で貯めるのが苦手な人 ——強制的に引き落とされる仕組みが効く
  • 元本割れがどうしても不安な人 ——値動きのストレスを避けられる
  • 保障もまとめて考えたい人 ——ひとつの契約で完結する安心感

大事なのは、「みんなが入っているから」ではなく、仕組みを理解したうえで自分で選ぶことです。

まとめ:目的が「増やす」なら、それは投資の話

この記事のまとめ

私は学資保険を5年でやめた

  • インフレに負けて、預金とほとんど変わらないと気づいたから
  • ジュニアNISAに移したら、返戻率をあっさり超えた

おすすめしない3つの理由

  • 返戻率が低い/インフレに負ける/途中解約で元本割れ
  • 保障が心配なら、掛け捨ての生命保険を厚くすれば足りる

保険は保険、投資は投資

  • 「増やしたい」が目的なら、それは投資の話
  • 性質を理解して、使い分けることが大事

かつての私のように、「みんな入っているから」と学資保険を選ぶ人は多いと思います。

でも、少し勉強するだけで、選択肢はぐっと広がります。

大切な子どものためのお金だからこそ、仕組みを知って、納得して選んでほしいと思います。

※本記事は私個人の実体験や考えをまとめたものです。投資にはリスクがあり、保険商品の内容も各社で異なります。最終的な判断はご自身の責任で行ってください。

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