学び直しが続かない人へ。教員16年目の3つの小さな工夫

学び直しが続かない人へ。教員16年目の3つの小さな工夫を紹介するアイキャッチ画像。ノートに学びの計画を書く男性と、小さく始める・スキマ時間を使う・記録して振り返るの3つのアイコン 学び直し・自己投資

「また続かなかった」と感じているあなたへ

机の上に置いたままの参考書。
開いていない動画講座。
申し込んだだけのオンラインスクール。

「今度こそ」と決意したはずなのに、気づけばまた手が止まっている。

そんな経験はありませんか。

私は今年で38歳、現役の小学校教員として16年目を迎えました。
学級担任を続けながら、何度も「学び直し」に挑戦してきました。

30歳のときには、働きながら教職大学院に進学。
学校マネジメントの研究で修士号を取りました。

一方で、FP3級と簿記3級は途中で諦めています。

うまくいったこと、続かなかったこと。その両方を経験して、見えてきたことがあります。

続く学び直しと続かない学び直しの差は、才能でも意志の強さでもありませんでした。

ほんの小さな仕掛けの差だったのです。

学び直しが続かないのはあなたの根性が足りないからではありませんと語りかけるイラスト。芽と、胸に手を当てて安心する男性

続かないのは、あなたの根性が足りないからではありません。

今日は、忙しい30〜40代が学び直しを続けられるようになる、3つの小さな工夫をお伝えします。

続かない本当の理由は「設計の不在」

社会人の学び直しを阻む壁として、よく挙げられるのがこの3つです。

  • 時間が取れない
  • コストが高い
  • モチベーションが続かない

でも私は、これらは「結果」であって「原因」ではないと感じています。

時間がないのではありません。

 →優先順位の中で、学び直しが下位に押しやられているだけです。

コストが高いのではありません。

 →その投資が将来どんなリターンを生むか、言語化できていないだけです。

モチベーションが続かないのではありません。

 →続く仕組みを設計していないだけです。

つまり、続かない本当の理由は設計の不在にあります。

学び直しが続かない本当の理由は設計の不在にあることを示す比較図。なんとなく始めて続かない状態と、学びの設計図で目標・やること・時間・環境・振り返りを決めて迷わず進める状態の対比

では、具体的にどこの設計が抜けているのか。私自身の失敗を3つ振り返ります。

① 「なぜ学ぶか」が曖昧なまま始めた

FP3級に挑戦したとき、私の動機は「お金の知識があったほうがいいから」程度のものでした。

テキストを開いても、自分の生活や将来とのつながりが実感できない。
義務感だけで机に向かう日が続きました。

それでも出勤前の10分を使って、少しずつ勉強は進めていました。

ところが試験当日、コロナにかかってしまい受験できず。そこで一気に気持ちが冷めて、2回目は受けていません。

一方、教職大学院は違いました。

当時、学級経営に行き詰まりを感じていて、「自分の指導観を理論で裏打ちしたい」という具体的な渇きがあったのです。

同じ「学び直し」でも、自分の中の問いと結びついているかで、続き方はまるで違いました。

② 「まとまった時間」を待っていた

「土日にまとめて勉強しよう」
「夏休みに集中しよう」

こう考えた瞬間、その学び直しは半分終わっています。

平日は忙しく、休日は家族との時間と疲労回復に消えていく。

まとまった時間は、待っていても降ってきません。私も何度もこの罠にはまりました。

③ 「完璧にやろう」として、1日休んで折れた

完璧主義は続けることの最大の敵であることを示す比較図。毎日2時間・参考書10冊など完璧な計画を立てて悩む人と、小さくても続けることを大事にして今日もできたと記録する人の対比

「毎日2時間勉強する!」と決める。

1日できなかった瞬間、罪悪感が生まれる。

それが2日続くと、もう参考書を開くのが嫌になる。

FP挫折の典型的なパターンでした。完璧主義は、続けることの最大の敵です。

そもそも「やろう!」のハードルが高すぎるのです。

1日5分でいい。気が向いたときだけでもいい。まずは第一歩を踏み出すことが大事だと思います。

続けるための3つの小さな工夫

ここからが本題です。

私が大学院を修了でき、今もAIなどの新しい学びを続けられている理由を、3つの工夫に整理しました。

工夫1:学ぶ目的を「1行」で書いて、目の届く場所に貼る

学び直しを始める前に、「なぜこれを学ぶのか」を1行だけ書き出してください。

ポイントは、抽象的な目標ではなく、自分の生活や悩みと直結した言葉にすることです。

たとえば、こんな違いです。

❌ 続かない書き方
「老後資金を学ぶ」

⭕ 続く書き方
「妻に『大丈夫だよ』と胸を張って言えるようになるため」

❌ 続かない書き方
「英語を学ぶ」

⭕ 続く書き方
「次の長期休みに、子どもと海外を旅したいから」

同じ学びでも、言葉にした瞬間から続き方が変わります。

その1行を、参考書の表紙やスマホの待ち受けなど、毎日視界に入る場所に置いておく。

これだけで続く力が変わります。

私が大学院に通い続けられたのも、「明日の自分の教室を、もう少しよくしたい」という1行が机の前に貼ってあったからでした。

工夫2:すでに習慣になっていることにくっつける

続けるコツは毎日のくっつけ習慣であることを示す図。歯を磨く前の筋トレ、身支度後の10分でオンラインスクールのマガジンを読み不動産サイトをリサーチする流れ

大事なのは毎日すること(習慣化していく)こと。

「今日はいつやろう」と考える余地をなくすのです。

おすすめは、すでに習慣になっていることにくっつける方法です。

私は毎朝、歯を磨く前に、苦手な筋トレを腹筋20回、腕立て伏せ20回。

身支度を終えた後の10分で、オンラインスクールのマガジンを読んだり、不動産サイトで物件をリサーチしたりします。

既存の習慣にくっつける方法は、かなり使えます。

私が実践していて、おすすめしたい方法の1つです。

ぜひ試してみてください。

工夫3:「7割できればいい」と最初に許可しておく

7割できればいいという心持ちの大切さを示す図。完璧じゃないとダメと考える状態と、7割できればOKと考えて安心する人の対比を円グラフで表現

完璧主義を手放すために、始める前に「週のうち2日は休んでいい」と自分に許可を出します。

先程の話と少し矛盾するように聴こえると思います。

でも、これも大事!

どうしてもブログを書く。1時間〇〇をする。

といった長い時間かけなければいけないことは、この考え方が必要になってきます。

これは甘えではなく、続けるための設計です。

1日休んでも罪悪感を持たず、翌日また淡々と再開する。この「淡々と」が、長く続ける唯一の方法だと経験から学びました。

私は今AIの活用を学んでいますが、出張や行事で何日も触れない週があります。それでも翌週また戻ってこられるのは、「完璧にやらない」と最初に決めているからです。

続けるとは、毎日やることではありません。戻ってこられることです。

だから、「7割できればいい」という心持ちはすごく大事な考え方だと思います。

今夜、たった1つだけ試してほしいこと

ここまで読んでくださったあなたに、お願いが1つあります。

紙とペンを用意して、いま挑戦したい学び直しについて「なぜ学ぶのか」を1行で書いてみてください。

うまく書けなくて構いません。1分で書いた拙い言葉で十分です。

書いたら、明日の朝に目に入る場所へ置いておく。それだけで、明日のあなたの一歩は、今日とは少し違うものになります。

まとめ:小さな工夫が、5年後のあなたを変える

学び直しが続かないのは、あなたが弱いからではありません。続く設計を、まだ知らなかっただけです。

  1. 学ぶ目的を1行で書く
  2. 10分の固定枠を作る
  3. 7割できればいいと許可する

この3つに、特別な能力もお金もいりません。今夜から始められます。

私自身、FP3級は諦めました。でもその挫折があったから、「続く設計」の大切さに気づけたのです。挫折は次の挑戦の財産だと、今は思えるようになりました。

明日、机に向かうあなたが、ほんの少し肩の力を抜けますように。

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